証人尋問の続きです。

その前に、今回の証人尋問に先立ち

B号室に住んでいる権藤の娘?から原告あてに陳述書が出されました。

(近所の話では娘らしいが権藤は娘ではないと否定している。)

要約すると、

裁判にかけられ体調を崩し、仕事もままならない

しかも以前の健康診断では無かった子宮筋腫が裁判のせいで発見された。

なので名誉毀損と治療費の損害賠償を求める!
とのことです。

もう訳分かりません・・・

なんで裁判と子宮筋腫が結びつくんでしょうか?
(100歩譲って鬱病や胃潰瘍ならまだ分かりますが・・・)

それに実質的にB号室を占有しているのですから、

明渡し訴訟の被告になるのは当然なのですが・・・

これは必殺の想像なのですが、

権藤は生活保護を受給しているので、

同居の実の娘が働いていると生活保護が打ち切られる可能性がある

そのため、実の娘説を否定しているのでないか?

それと、裁判でいくら勝訴しても権藤には金が入らないため、

娘に賠償金が入るように作戦を練ったではないか?

どちらにしても弁護士に相談した?っていうくらい

メチャクチャな論法です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

話は法廷に戻ります。

次の証言は元所有者です。

被弁護士)あなたは今まで物件に行った事は何度ありますか?

元所有者)4~5回だったと思います。

被弁護士)40年間所有していて4~5回ですか?

元所有者)管理人の小西さんにお願いしていたので、私はほとんど物件に行っていません

被弁護士)ということは小西さんに権利を与えていたのですね?

元所有者)いいえ、修理などはその都度連絡があり許可を得てから工事していました。

被弁護士)一々細かい事まで許可していたら大変でしょう?

元所有者)そんなに頻繁に連絡はなかったので・・・

被弁護士)まあ、実際に現地にはほとんど行ってなかったわけですから、

     実際の現場での対応についてはわからないですよね?

元所有者)その辺りは管理をお願いしていた小西さんに任していたので・・・

被弁護士)細かいところは小西さんに一任していたんですね!

被弁護士)以上で質問を終わります。

次は原告弁護士からの質問です。

原弁護士)被告権藤氏より流し台の入れ替えをする旨の連絡はありましたか?

元所有者)いいえ、ありません。

原弁護士)壁の撤去の件はいつ知りましたか?

元所有者)弁護士さんに聞いて初めて知りました。

原弁護士)では壁の撤去で許可はしていないですか?

元所有者)もちろん許可などしていません。

原弁護士)では、壁を撤去したい申し出が権藤氏からあったらあなたは許可しましたか?

元所有者)いいえ、許可しなかったと思います。

原弁護士)それは何故ですか?

元所有者)権藤氏はトラブルの多い方でしたので、後々揉めるような工事は断ったと思います。

原弁護士)B号室の風呂・トイレが使用できないのは知っていましたか?

元所有者)いいえ知りません。

※ココで権藤が如何にも納得いかないという表情で大きなため息を吐く

原弁護士)では、権藤氏より修理の依頼などありましたか?

元所有者)いいえ、ありません。

原弁護士)では、権藤氏より修理の依頼があれば貴方はどうされましたか?

元所有者)それは当然直したと思います。

原弁護士)当然と言いましたが、なぜですか?

元所有者)他の部屋で故障や修繕などの依頼があった場合、必ず直していましたし

     特に権藤さんは口やかましい方でしたので・・・・

※またココで権藤が機嫌の悪い表情でため息をつく、

原弁護士)以上終わります

元所有者さんへの尋問は、この程度で終了しました。

まあ、当然といえば当然ですが、原告に特に不利な文言は飛び出しませんでした。

その後、必殺の証人尋問を手短に行なわれ
(私は証言と言うほどの事実はありませんでしたので手短に終わりました)

ココで裁判所の終了時間が近づいてきたので、

権藤と娘の証言は次月開催となり、この日の証言は終了です。

閉廷すると裁判長が原告側は少し待っててくださいと呼び止められました。

別室の会議室に弁護士さんと赴くと、

裁判長)うーーーん、裁判は厳しい結果があるかもしれませんよ・・・

    ここらで和解も検討されてはいかがですか?

必 殺)えっ!厳しいんですか????

裁判長)そうですね・・・・、

    契約解除は・・・うーーーん、

    今日の小西さんの感覚では、黙認していたといのが分かりましたしね・・・

    お金を払って出て行ってもらうのが一番の解決法ではないですか?

必 殺)実は、今日の裁判の前に権藤に呼び出されて、

    出て行く条件に1部屋450万円を提示されたのですが、
    
    まったく常識外の金額で話になりませんでした。

裁判長)ははは(笑 450万円ですか?それは論外ですね

必 殺)そんな方に1円も払いたくないです。

裁判長)そうですか・・・・わかりました。

    次回の法廷は次月ですので、考えが変わればご連絡ください。

こんな話がありました。

退出してから弁護士さんに聞いてみたところ、

必 殺)裁判は不利なんですかね?

弁護士)イエイエ、そんなことないですよ

    アレはワザとなんです。

    だって必殺さん有利って言っちゃうと絶対に和解しないでしょ?

    だからワザと被告側が有利みたいなことを言っているんです。

    当然、被告には原告有利と言って和解の考えを持たせるんですよ

必 殺)そうなんですか!安心しました。

たしかに弁護士さんの言うとおり、

裁判官が原告有利なんて言ってたんでは和解なんてありえないですよね?

ということで次回は権藤の権藤と娘の証人尋問です。

さあ~、今後どう進展するのか!?お楽しみに!!

 

つづく