数年前、夜逃げされました。ナント2度目です。
その方は、50代の男性一人暮らしで、入居時、生活保護を受けられていました。生活保護の方の場合は、通常、居住している市町村から家賃の振り込みがなされます。公的機関からの振り込みならば問題無いなあと、たかをくくっていました。
1年くらいすると、入居者自身からの家賃振り込みに変わりました。「あれ、変だな?」と思い、電話して直接聞いてみると、
「生活保護を打ち切られたんで、今後は直接振り込みます」とのことです。
打ち切り?そんなことあるんだと思いながら、家賃は振り込まれていたので、そのまま電話を切りました。
無断駐車とデタラメの電話番号
ほどなくして、お隣の不動産会社から電話が来ました。お隣は、古家ごと不動産会社に売って、その不動産会社は、戸建てを3棟新築して建売りするとのことで、古家を解体して更地にしていました。その際、境界確認で、この不動産会社社長とは顔見知りだったのです。
「小林さん、そちらの入居者(この男性)が、更地の敷地に車を停めて困ってます。何度か注意しましたが、直りません。オーナーから注意してください!」とのことです。
車を持っていたことにも驚きましたが、隣地を駐車場として勝手に使っているなんて、なお驚きです。すぐに、この男性に電話しましたが、「そんなことはしてません」の一点張りです。しかし、最終的に認めて謝罪してきました。はじめから、認めれば良いのに。。。
そうこうしている内に、家賃がまったく払われなくなりました。携帯に電話しても繋がりません。緊急連絡先になっている遠方の親類に電話してみると、全くでたらめの番号でした。
自主管理の洗礼アゲインか!
またしても夜逃げされたのか!? あせりました。早速、ママチャリで現場に急行しました。事件は現場で起こっています(笑)。
ドアホンをならしても、反応なしです。この物件は、1Kタイプで、ドアに郵便物の差し込み口があります。その差込口が、郵便物で溢れていました。ドアの前にあふれ落ちていた郵便物が目に入ってしまいましたが、請求書や督促状の山でした。
やばい、かなりやばいと焦りました。そして、この男性を客付けしてくれた、地元の不動産会社に電話しました。
「あーそうですかー。夜逃げですねー。でも小林さん、この方、保証会社入ってるんで、大丈夫ですよ」
え! そうなのー?ラッキー!
「でも、これから裁判して、明け渡し強制執行が行われるまで家賃は支払われないです。6か月以上かかると思います」
6か月以上!!長いなー!
ほどなくして、弁護士にすべて一任するという書類に記名押印するように保証会社から求められました。
それからは、ほぼノータッチで保証会社が粛々と行ってくれました。
裁判にはもちろんこの男性は一度も来なかったです。
いついつまでに、部屋の残置物を片付けない場合は、こちらで処分する旨の書類が弁護士の名のもと、部屋の内部に貼られました。誰も読まないと思いまながら。。
その後、明け渡しが無事行われ、部屋のクリーニングも保証会社との契約に含まれていたようで助かりました。そして、ようやく滞納分がドンっと保証会社から振り込まれました。一件落着。でも精神的に応えましたー。
今回、保証会社に入っていて、本当に良かった!と思いました。
なぜなら、前回の夜逃げの時は、保証会社、連帯保証人も設定していなかったからです。(https://www.rakumachi.jp/news/practical/44649)
■今日の教訓
保証会社に入ってもらうことを、まずは優先させるべし!
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