先日の出来事なのですが、

会社事務所として賃貸している部屋の滞納家賃を満額回収したので、

今回のコラムではその経緯を書きたいと思います。

ことの始まりは、取引をしている銀行の担当者からの紹介でした。

行員:実は、必殺さんの所有物件を借りたい方が居る。事務所の登記をするだけなので、狭くても汚くてもいい。なので出来るだけ安い部屋がいいんです。

必殺:ちょうどピッタリの部屋があります。6畳ワンルームで家賃は3万円です。

行員:場所もちょうどいいのでさっそく契約の準備をお願いします。

※この部屋は日当たりが悪く、昼間でも真っ暗で半年も空室になっている部屋でした。ですので、今回の申し出は喜んで受けたのでした。

行員は先方に条件を伝えさっそく賃借したいとのことで賃貸借契約を結びました。

契約内容としては、借主(契約者)が法人。連帯保証人が法人の代表者個人です。

まあ、銀行の紹介ですし連保に代表者個人もついていますので、保証会社を付けずに契約を結びました。これが後で後悔することになろうとは・・・・

契約が平成25年9月のことで、契約後9月10月11月と毎月月末には入金になります。

まあ、部屋を賃貸しているのですから家賃が振り込まれるのは当たり前なのですが、当たり前でないのが必殺ワールドなんです・・・・

少し安心していた頃、12月に入っても12月分の入金がありません。

まずは会社に電話してみました。

相手:ハイ!〇〇商事です。

必殺:経理の方は居ますか?

相手:申し訳ございません。ただいま外出しております。

必殺:では社長さんをお願いします。

相手:社長も外出しております。

必殺:では、お電話いただけるようにお伝えください。

相手:ハイ、かしこまりました。

うーーーん、何か違和感があります。

なんというか、電話代行会社?って感じなんです。

でも、中小企業が代行会社に頼むのはよくある事ですので、それ自体はいいのですが、何度連絡しても受付の電話の方以外に話すことも出来ず、折り返しの電話もありません。そこで、会社と連保の社長に郵送で請求書を出すことにしました。

結局、12月入金無く1ヶ月の滞納となってしまいました。

しかし、1ヶ月の滞納程度でガタガタ言って出て行かれても勿体無いです

何度も書きますが、日の当たらない半年空室の部屋で、

入居者に解約されたら今度はいつ入居があるかわかりません。

という事で、マイルド督促(電話は3日に1度。手紙は週1通)を続けていました。

うーーーん、このまま長期滞納コースかな?と思っていた矢先、1月中旬に12月分1月分と2か月分の入金となりました。

な~んだ!払うじゃん!!

疑って悪かったね♪

これで終わればタダの思い過ごしだったのですが、2月分の家賃も入金されません・・・

まあ、また様子を見ながらのマイルド督促を続けていたのですが、3月に入ると会社の電話が1日中留守電のままです。

これは普通に考えて異常事態です。だって会社の固定電話がずーーーと留守電なんて、もう会社の営業をしていないということです。

そこで、マイルド督促をからガンガン督促に切り替え督促していたのですが、全く反応ありません。会社電話←留守電。督促状←無視。社長携帯←留守電

2月分3月分4月分が滞納になった段階で、訴訟に踏み切りました。

※通常なら調停からスタートするのがセオリーなのですが、今回は会社に誰もいないのが分かっていますので、最初から訴訟で訴えました。

 訴訟と並行して督促状を出したり電話をしたりしているのですが全く反応がありません。

訴状は契約している部屋に送達するのですが、誰も居ないのは分かっているので当然だれも受け取りません。契約時の事務所に送るのも可能なのですが、それよりも会社代表者宅へ送ったほうが手続きも簡単で受け取る可能性が高いので、代表者宅に送達したもらったところ、あっけなく受け取りました。訴状を受け取っていますので、裁判は開廷され、相手(契約者)が出廷しなくても勝訴判決が出て明渡しや強制執行が出来ます。

そして6月末に裁判が開廷されたのですが、

被告(契約者)は答弁書の提出も出廷もせず、

裁判でもガン無視です!!

被告が出廷していませんので、

裁判官が形式的な質問をして終了です。

裁判官:その後、被告から連絡や入金はありましたか?

必 殺:いいえ、全く音信不通で入金もありません。

裁判官:そうか~、あっ、事務所として契約してるんだね

必 殺:そうです。

裁判官:営業はしているの?

必 殺:まったく人の出入りはありません。

裁判官:そうなのね~、じゃあ7月0日に判決出します。原告は出廷しなくていいですからね、判決文は郵送します。

※こういう時は100%原告の勝訴判決となります。

必 殺:あっ、原告は判決文を取りに来ますので、裁判所に保管お願いします。

※これは、判決文を郵送してもらうと特別送達で1050円掛かるんです。どうせ、これからの強制執行に向けて裁判所へは何度も来ますので、ついでの時に窓口で受け取れば1050円が節約できます。

コノ段階で約半年分の家賃(約20万円)の滞納です。

 

さあ、どう料理してやろうか・・・

 

次回へつづく・・・