「もし不労所得が欲しいなら不動産投資はこうする」では、不労所得を目指すオーナーが取るべき方法についてお伝えしました。
今回は、最も一般的と思われる社長型の事業運営の方法についてお伝えします。ちなみに私もこの社長型のオーナーに該当します。
「社長型」のオーナーの目指すもの
社長型のオーナーが目指すのはバランスの取れた利益です。自身は利益を得る方針を考えますが、実行は他人に任せることで時間と利益ともに確保しようと考えます。
「社長型」のオーナーの役割
社長型の賃貸経営はプランニングやリフォーム手配、募集条件の決定、競合物件の調査など賃貸経営で必要になる方針を決定することがオーナーの役割となります。
一方で、自分で壁紙を張り替えたり、お客様対応をしたりということはせずに外注に委託することになります。
社長の時間も24時間しかない
どの企業にも当てはまるのですが、社長の時間は24時間しかありません。
睡眠や食事などを除いたらどんなに頑張っても仕事に使える時間は20時間を下回ります。
そうした中ですべてを自分でこなそうと考えたらまず間違いなく消化不良になり、最高のパフォーマンスを出すことはできません。
不動産投資で言えばある一定以上の規模とすることが難しくなります。
こうした中で結果を出すためには自分の考えを実現してくれるチームを作り出し、作業はそのチームに任せるということが必要になってきます。
賃貸経営ではこのチームが管理会社、仲介会社、リフォーム会社などになってきます。
お金で時間と能力を買う
確かにすべてを自分でやった方がこれらの会社に支払う利益がカット出来る分、費用が低くおさまるのは確実でしょう。
ですが、すべてを自分でやる場合には、自分の時間の制限により、対応できる業務範囲が限定されます。
物件が1つで、それにすべての時間を使い果たすということであればよいかもしれませんが、物件1つから得られる利益はたかが知れています。
賃貸経営のメリットは人間ではなく物(物件)が利益を稼いでくれるところにあります。
そして、このメリットを最大限に享受しようと考えるのが株主型のオーナーで、社長型のオーナーはそれよりも確実に利益を獲得しようと考えます。
社長型事業運営のポイント
社長型の賃貸経営をしていく上でのポイントは、賃貸経営のチームに効果的に動いてもらえる仕組みを作るということです。
このためにはまずチームに参加するメンバーの利害関係を整理し、チームメンバーは何を好み何を嫌うかということを理解している必要があります。
管理会社とリフォーム会社の例
具体的には、管理会社であれば管理業務、仲介業務、原状回復等の手配から利益を得ています。
そして自社で管理する物件についてはこれらの業務から利益が得られることを期待しています。
ですので、管理業務を申し込む時点で、仲介業務を他の仲介会社に依頼したり、原状回復を別の業者に依頼することがあるがよいかという点を確認しておく必要があります。
また、リフォーム会社はリフォーム工事から利益を得ているため、基本的に空室がうまるかどうかということに大きな関心を持たないのが普通です。
オーナーとしては多額の資金をかけてリフォームをするため空室が埋まるか・家賃がどのくらいになるか不安に感じるところがありますが、だからといってリフォーム会社に意見を求めても効果的な回答がもらえることは少ないです。
そうした部分は社長であるオーナーが判断しなければならない部分です。
判断は自分、実行は任せる
これ以外にも様々な関係者とともにチームとして働くことになりますが、それらの関係者の利害関係はすべて頭に入れた上で、自分の目指す方向に沿った働きをしてもらえるよう条件等を設定していくということが社長型の賃貸経営を行うオーナーには求められます。
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