工事代を半分にするノウハウを、ご説明します。
(なぜかと言うと、たまには役に立つことを書こうと思ったからです)
まずは、異常に基礎的な内容ですが、「分離発注+材料支給」です。
最初に、やりたい工事の内容をまとめて、一般の工務店に見積もりを依頼します。
結果が「80万」だったとしましょう。
それと同じ内容で、「40万」という工事予算を設定します。
一般の工務店であれば、顧客は担当者さんに工事内容を伝えるわけですが、
「分離発注+材料支給」では、各職人さんと直接、やり取りします。
職人とのやり取りについては、まず、工事のメインとなる人を決めます。
お風呂を作るのであれば、「水道屋」か「大工」でしょう。
知り合いやネットなどで、「水道屋」か「大工」を探します。
知り合いのほうがお勧めです。
例えば、水道屋さんにまず現場を見てもらいます。
水道屋さんは、
「今のお風呂を解体して、新しいお風呂を据え付けて、給水・排水を整えることはやるけど、解体後の壁をきれいにしたり、ゴミを捨てたりはできない」
などと言います。
そこで、「解体後の壁をきれいにしたり、ゴミを捨てたり」するのは、
大工さんに見積もりしてもらいます。
大工さんは、
「解体後の壁をきれいにするのは得意だけど、ゴミを捨てるのはできない」
などと言います。
その場合、最後にゴミ屋さんにゴミを捨ててもらいます。
この例で登場するのは「水道屋」「大工」「ゴミ屋」です。
それぞれ、見積もりなどしてもらって、安い人や融通の利きそうな人を選びます。
全ての職人がそろったら、職人たちを互いに連携させるため、全員が電話できるように電話番号を伝えます。
そして、材料は、オークションやネット通販でそろえるのがかなり安くつきます。
職人は定価の30%OFFぐらいですが、ネットなら定価の半分以下が多いです。
職人に任せると、当然ながら商品に少し手数料を乗せるので、定価に近くなります。
以上の手順を丁寧に踏むと、一般工務店に全てお任せして「80万」だったとしたら、「分離発注+材料支給」すると「40万」ぐらいになります。
あれこれの手間が面倒臭い場合、一般工務店に任せれば良いです。
手間をかけてもコストを減らしたい場合、「分離発注+材料支給」が良いです。
上記の例では、あなたの時給が4万円未満の場合、分離発注したほうが良いです。
※分離発注+材料支給の手間=10時間、コストカット分=40万
次に、基礎より少し進んだ内容で、「多能工、何でも屋、薄く広い人夫」を説明します。
「分離発注+材料支給」では、「楽してコスト80万」OR「苦労してコスト40万」でしたが、
「多能工、何でも屋、薄く広い人夫」なら「楽してコスト40万」となります。
上記で説明した通り、工務店の見積もりは普通に半分にできるわけですが、
そうするにはやはり手間がかかります。
しかし、「多能工、何でも屋、薄く広い人夫」などを使うと、
手間をかけずに、コストを半分にできます。
「コストを半分」とかなり控えめに言っていますが、
工務店の見積もりには、営業マンやOLたちの人件費、
営業マンの営業車、広告費、一等地にある本社の土地・建物代、
莫大なprofitなどが全て含まれているので、
「コストを3分の1~5分の1」も普通に可能です。
しかし、中には安い工務店も存在するので、「コストを半分」ぐらいの表現にとどめておきます。
「多能工」とは、ほとんど何でもできる職人さんのことです。
元から多能工という人でいるわけではなく、本業は大工さんだったり、クロス屋さんだったりします。
こういう人は、例えば本業が電気屋さんである多能工の場合、
電気95点 大工60点 水道65点 クロス55点 塗装55点 屋根60点
みたいな感じで、本業以外は少し下手だけど、高級でない賃貸なら任せられます。
「何でも屋」とは、ゴミ屋さん、便利屋さんのことです。
彼らは、元の仕事が職人さんであることも多く、そうじゃなくても、
基本的に器用なので、だいたい何でもこなします。
ほとんどの作業が60点前後です。
多能工よりさらにコストカットできます。
「薄く広い人夫」とは、日雇い人夫やプータロー・フリーターのうち、やはり何でも器用にできる人のことです。
ほとんどの作業が50点前後です。
彼らは報酬を「日当」で考えるため、何でも屋さんよりさらに安く作業してもらえます。
「謝礼は40万だから、10日でやれば日当4万ですよ」と言うと、彼らにとってはかなりのモチベーションUPになります。
「多能工、何でも屋、薄く広い人夫」なら、「分離発注」せずに済みます。
そして、彼らに仕事を頼むコツは「材料込」の一括予算の提示です。
「いくらかかるのか見積もってもらう」のではなく、「40万以内でやってください」という頼み方です。
私はこれを「逆見積もり」と呼んでいます。
融通の利く、良い人に出会うには、数を当たっていくことです。
「私、多能工です」なんてホームページを出している人はいません。
何でも屋さんならネットで見つけやすいですが、見つけやすい人ほど高いので、
電柱に貼ってある落書きのようなチラシの何でも屋さんの方が、良いと思います。
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