前回のコラムは  こちら

 GWも明けて、お仕事モードに切り替え中です(^-^)

前回は、主人のお母さんが所有していた築古のアパートと出会ったところまで、

紹介しました。

では、話を先に進めていきますね♪

 

いつも満室、長期入居!

 

私が出会ったお母さんのアパートはこちら ↓ ↓ ↓

 

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大きな鉄製の外階段があるアパートでした

 

このアパートは、全6室、間取りは1DKのゆとりのある造りでした。

驚くべきことに、このアパートは、

不動産屋さんに、入居付けをお願いすることなく入居が決まるのです。

 

立地が良いためか、アパートの階段に「空室有り」の看板をかけると、

すぐに問い合わせの電話が入り、お母さんが案内します。

そして、ほとんど入居が決まるのです。

 

よくよく話しを聞くと、

商売人のお母さんは、「家賃の値引き」や「フリーレント」などの手法を

自己流で使っていたようです。

 

また、このアパートでは空室が出ると、

「入居者さんが新しい入居者を紹介してくれる」ことが何度もありました。

「菅原さん、お部屋に住みたいっていう人がいるんだけど~」

と、よく電話がかかってきていました。

住み心地良く思ってくれていた入居者さんが、

お友達にいつも紹介してくれていたようです。

 

お母さんは、入居が決まると、紹介してくれた人にきちんとお礼していました。

こうして、次々と入居が決まる仕組みが自然に作られていたようです。

 

入居者さんと良い関係を築く☆

 

お母さんのアパート経営が成功していた秘訣は、コミュニケーション力でした。

 

たとえば、当時、家賃は振込ではなく、

自宅に入居者さんがお金を持ってきてくれていました。

入居者さんが来てくれると、お母さんは、お家賃を受け取り、

「通い帳」というノートに受け取りのサインをします。

そして、毎回入居者さんとコミュニケーションをとるのです。

 

独身の入居者さんが来ると、いろいろ仕事の愚痴を聞いてあげたり、

「お疲れ様、ご飯ちゃんと食べてる?お腹減ったでしょう?」

と言葉をかけ、

ビールやおつまみ、その日のおかずなどをお土産にあげたりしていました。

 

中には、商店に買い物に来る入居者さんもいて、

その度に「困ったことない?」と聞いて、

何かあるとすぐに修理などの対策をとっていました。

 

また、お母さんは、職人さんともとても良い関係を築いていました。

退去後のクリーニングも自分でしていたので、

畳に痛みのあった時には畳屋さんへ、壁は左官屋さんへお願いしていました。

 「○○さん、いつもどうも。

 また、畳の表替えやってもらえる?」

 

電話一本で職人さんが駆けつけてくれる体制が出来ていました。

今で言う「分離発注方式」を自然にやっていました。

 

「入居者さんとコミュニケーションをとって、アパートの不満を早めに聞き、

 その不満を職人さんと協力して解決する」

 

こうして、入居満足度を高め、

職人さんたちと良い関係を築き、

アパート経営が安定するしくみを作っていたのです。

 

今振り返ると、昔も今も大切なことは変わっていないなあ、という印象です。

このスタイルが私のアパート経営の原点になっています♪

 

何と猫が!!入居者トラブル発生

 

このように、結婚して数年は、安定したアパート経営が続いていました。

しかし、お母さんが体調を崩し、入院をすることになってしまいました。

 

その後、病状が進み、

お母さんはアパート経営をすることが難しくなり、

私が、徐々に大家さんの仕事を引き継ぐことになったのです。

 

あるとき、大家さん見習いの私に、一本の電話が。

電話の主は、入居者さんです。

「あの~、うちのアパートに猫が住んでるようなんですけど・・・」

「えっ!!そんなはずはないのですが・・。」

 

すぐにアパートに向かい、鳴き声が聞こえる部屋をのぞいてみると、

なんと、10匹近い猫が住んでいたのです!!

いつの間にか立派な、猫屋敷(=‘x‘=)になっていました・・・。

 

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次回へつづく・・