入社2年目で突然のリストラ宣告
前回のコラムの続きです。
やっとの思いで入社した外資系のIT企業がライバル企業の買収を発表したのが
新卒2年目の秋でした。
これで、自分の会社が業界最大規模のITカンパニーになるということで正直誇らしい気持ちになっていました。
そう、あの宣告がされるまでは、、、
買収発表後、間もなくして人事から会議室に集まるように呼び出されたのです。
会議室に行くと僕の同期の2年目の社員が集まっていました。
てっきり、日本での組織変更の説明があるものだと思っていました。
しかし、配られたのは1枚の紙でした。
なんと
希望退職への応募用紙 です。
あり得ないでしょ!!
普通こういうのってやる気のない
給料ドロボーのおっさん
がターゲットじゃないの!!
毎日、毎日終電まで会社のために働いてきたのに
なんでやる気にみなぎっている自分たちがリストラなんだよ
後で聞いた話によると、アメリカの本社からとにかく低予算で
社員の人数をできるだけ減らせとのお達しが来ていたようです。
そこで、退職金の一番安い僕ら2年目がリストラのターゲットにされたのです。
しかも、当時はちょうどITバブルが弾けた後で
まだほとんど実務経験のない2年目のペーペーが
経験者枠で転職活動なんて苦戦するに決まっています。
もうお先真っ暗でした。
そして、後悔の念が頭をよぎりました。
「あ〜素直にゼネコンに就職すれば良かった。。。」
ベンチャー企業へ転職
転職活動は案の定かなり苦戦しました。
新卒の時に内定をもらった企業にさえ書類選考で落とされてしまい
なかなか面接にすら進めません。
こうなったら会社の規模とか知名度にこだわっている余裕はありません。
そんな時に出会ったのが起業して間もないベンチャー企業でした。
まだまだ会社の規模は小さかったのですが、それ故自分一人が担当する範囲が広く
経験を積むにはもってこいの会社でした。
(ブラックと言ってよいくらいの激務で鬱病にもなりかけましたが、、、)
後にこの会社は当時の記録で史上2番目の早さで東証1部にスピード上場を果たします。
成長していく会社を経営者の近くで見れたのは本当に良い経験をしたと思います。
また、自分の身近にいた人たちが
ベントレー、ロールスロイス、アストンマーチンなどの高級車
に乗るようになって成功体験を身近に感じることができました。
金持ち父さんとの出会い
このベンチャー企業は金融系のシステムを開発していたため
会社の本棚には投資に関する本がたくさん置いてありました。
その時偶然見つけた本があの有名な
「金持ち父さん貧乏父さん」です。
この本を読むまでお金は働いて稼ぐものとしか思っていなかったので
このフレーズにはかなりの衝撃を受けました。
「金持ちはお金のために働かない」
いつかは自分も金持ち父さんになると誓い投資に目覚めた瞬間でした。
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