物件を購入し、
さあ!頑張るぞ!!って時に、
前所有者時代に溜まっていたマンションのトラブルが
ドッと吹き出るものなんです・・・
今回の楽待コラムでは数回に分けて、
購入した後のトラブル全集を書きたいと思います。
約8年ほど前購入した物件で前所有者と揉めた事案を書きたいと思います。
この物件はRC造りの非常に大きなマンションで、
ファミリータイプと単身タイプの部屋合わせて、
約80戸の戸数があり
その内、入居中は約半分の40件程度でした。
なぜ半数も入居がないかと言うと、
立地が悪いわけでも建物が悪いわけでもなく、
タダ単に前所有者がマンション経営に行き詰まり、
マンションを維持管理するだけでなく、
新たに募集するための室内改装さえ一切していませんでした。
当然、室内は痛みまくったままで放置されており、
新規での入居する方もなく、
現状の入居者も減っていく一方・・・・
そんな状態ですので、家賃滞納も常習化しており、
購入時入居していた3分の1に当たる、
10数名が家賃滞納状態でした。
まあ、これは前所有者が建物の維持管理などを放棄しており、
入居者に対しても、滞納家賃の請求などを放置していたせいで、
その証拠に私が新所有者になってからは家賃を滞納するものなど居らず、
正常化していきました。
ところが・・・
マンションを整備し、マンション経営が安定した矢先
入居者さんから相談がありました。
なんと前所有者が弁護士を使い、
私へ所有権移転前の滞納家賃を請求してきたのです。
入居者に送られてた文章を見てみると、
『貴殿は家賃を滞納している。速やかに支払わなければ、
法的手続きを取り部屋を追い出す』と書かれています。
なんですと!!!゛(`ヘ´#)
部屋を追い出すって!!
所有権も移っているので、いくら家賃滞納があったからと言っても、
前所有者に入居者を追い出す権利なんてありません。
さっそく、取立ての手紙を送ってきた弁護士に抗議すると、
弁護士:追い出すなんて書いていません。
必 殺:いやいや、ココにお宅からの督促状があるけど、
確かに退去させると書かれている!とぼけるな!!
弁護士:あ~そうですか、では訂正しますね~
何とも掴みどころのない飄々とした受け応えで、
間違いですよ、ハイお終い。
って感じで、まったく誠意も何も感じませんでした。
とは言っても、これ以上何も出来ない現実もあります。
結局、この一件で2件ほど退去となってしましました。
そこで、次の物件購入からは、
1、前所有者は滞納債権を放棄する
2、前所有者は滞納債権を新所有者に譲渡する
このどちらかにしていただくようにしました。
大抵は2、前所有者は滞納債権を新所有者に譲渡する
を選んでいただき、購入時には売主買主間で「債権譲渡契約」交わす様になりました。
次回、楽待コラムでは実際に私が使用している譲渡契約書を公開させていただきます。
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