
皆様こんにちは。
安藤新之助でございます。
今回は「賃貸経営を安定させるために、新しい業者を開拓しておくことの重要性」についてお話したいと思います。前回、「楽待 大家さんの味方」を利用して3社に見積りを依頼しましたが、私が新しい業者を探す目的は単にコストダウンしたいからではありません。実は別の大きな目的があるのです。
実際、私には既に直接取引をしている業者がいますし、満足いく仕上がりです。塗装工事もその業者にお願いすればかなりお値打ち価格で施工してくれるでしょう。それなのに何故、新しい業者を探す必要があるのか?
その答えは、「取引業者を複数持つことで賃貸経営のリスクを回避するため」です。実は過去に1社のみに任せていたことで、とても苦い経験をしたことがあるんです。その話をご紹介しますね。
安藤さんの過去の苦い経験とは……?
当時、内外装を総合的にお値打ちに工事してくれる業者とお付き合いしており、いつも安心して仕事を発注していました。私はいつものように物件の退居に伴う内装工事と雨漏り対策のために屋上防水工事を発注したんです。
2週間程度で工事が完了する予定でしたので、仲介業者にもその旨を伝え、空室の客付けをお願いしていました。工事が始まってからしばらく経った頃、進行状況を確認するために現場に行ってみると、驚くべき光景が……。
なんと、全く工事が進んでいなかったのです。
慌ててその業者に連絡をするも連絡がつきません。2、3日経っても折り返しの連絡すらないのです。このままでは予定していた工事完了日に終わるわけもなく、入居可能日を遅らせる必要が出てきます。さらに梅雨時だったため、雨漏りの心配も……。
早急に工事を進める必要があったため、管理会社に頼み込んでなんとか工事を引き継いでもらおうとしました。しかし、他の業者が行った工事を引き継いでくれる業者はなかなか簡単には見つかりません。
そこに、ようやく最初に依頼していた業者から連絡が……! なんと、事故に巻き込まれて緊急搬送、携帯を破損してしまい連絡不能になっていたとのこと。工事の続きはなんとか継続してもらえましたが、事故をきっかけに体調を崩してしまい、その後はまともに工事を請けられなくなってしまったそうです。
業者都合で突然取引がなくなってしまうことはよくある!?
私は業界最大手のハウスメーカー出身ですので、同様のケースを何度か経験しています。
・依頼していたリフォーム会社が倒産してしまった
・ビジネスモデルの変更でリフォーム事業を縮小することになった
・有能な担当者が退職してしまった
上記のように、業者都合で現場がとん挫してしまうことが、少なからず発生してしまうのです。そんな時に、雨漏りなど緊急性が高い工事や工期が決まっている工事が必要となると、業者を厳選する余裕も無くなってしまいます。そうなると、コストが高くても依頼をせざるを得なくなったり、手抜き工事をするような業者に当たる確率も上がりますので、賃貸経営においてはハイリスクとなるのです。
このようなリスクを回避するためにも、取引する業者は1社に絞らず、常に複数社の開拓をして施工実績を作っておくことが重要といえます。私の場合、新しく取引する業者に対しては、他の業者の工事が中断した場合は引き継いで工事していただくことの了承も得ています。仕事のクオリティを知っている業者を常に複数社知っていることは安心につながりますね。
また、私はオーナーであり業者側の経験もありますので、業者の気持ちもよく理解できます。初めての取引の際は、オーナー側が業者に対する不安要素があるように、業者側にも不安要素があります
・支払いをきちんと期日までにしてくれるだろうか
・細かく口うるさいオーナーでないだろうか
・値切りが大好きなオーナーでないだろうか
業者に良い仕事をしてもらうためにも、早めに信頼関係を作っておくことが大事なんですね。そのためにも時間に余裕がある時に業者を探しておくべきです。工事を依頼しなくとも、面識をもっておくだけでも後のお付き合いが楽になります。
物件開拓同様にリフォーム会社の窓口を開拓しておくのも経営手腕の一つではないかと思いますよ。
不動産投資で成功するためには、安藤さんのように一歩先を考えて動くということが不可欠です。既に決まった業者がいる方は、もしもの事態に備えるために複数業者と取引をしておくことが重要です。まだ決まった業者がいない方も、緊急性が高くないうちに新しい業者を開拓しておくことをおススメします!