
皆様こんにちは。
安藤新之助でございます。
第3回目の本日は、「良い見積りを提案してもらうためのテクニック」についてお話ししたいと思います。
先日、大家さんの味方を通して塗装業者3社に見積りを依頼したところまでお話しましたが、それから間もなく各社の担当者よりメール・電話で連絡が入りました。
その時の第一印象は…… 「とても紳士的な対応!!」
ハウスメーカーに勤務していた経験上、この業界は現場主義の職人気質な方が多く、とっつきにくい対応だったりするので驚きました。ファーストコンタクトの印象が良いのは、その後の業者選びにおいてもポイントアップですね。
そして、各社の担当者より建物の図面の提供と現場調査の許可依頼を受けました。正確な見積りを取るにあたり、当然重要なことです。
現地調査はオーナーの立ち会い無しでも見積りを出してもらうことは可能ですが、皆さんは立ち会いをしていますか?それとも業者にお任せしていますか?
現地調査は立ち会うと2つのメリットが!
私自身は、できるだけ現地調査には立ち会うようにしています。
なぜならその理由は2つ。
・私の塗装に対するこだわりを理解してもらい、ミスマッチを失くす
・物件の状態の所感や維持管理に対するアドバイスをもらう
これは私がサラリーマン時代に業者側の立場であったからこそ思う話ですが、現地調査に立ち会った方が良い見積りの提案をしてもらえる可能性が高くなります。
対面で話した方が業者は要望を正確に把握してくれますので、提案内容にミスマッチがなくなります。また、実際の修繕箇所を見ながら説明してもらえますので、必要な工事・必要ない工事を目で確認することができ安心です。
さらに、私の場合は物件の維持管理に関するアドバイスをもらったりもしています。
業者側の気持ちとしては、オーナーの要望が全く分からないまま単独で現地調査にいき、手探り状態で見積りを出すほどやりづらいことはないでしょう。
いままで、業者にまるっきりお任せしていたという方は、本当はもっと良い提案をもらえる可能性があったのにチャンスロスをしているかもしれません。
もちろん、本業がサラリーマンの方はどうしても立ち会うことが難しいこともあると思います。その場合はメールや電話でも的確に要望を伝えるようにし、良い提案をもらえるようにしておいた方が良いでしょう。
ハウスメーカー出身の安藤さんが見積書で見るポイントとは?
現地調査に立ち会った後、一週間ほどで全ての会社から見積りが出揃いました。
「ん~ 想定通りの展開だ……」
複数社に依頼した見積り金額は、一番安い業者と高い業者でなんと100万円近くの差がありました。当然、依頼した工事内容は各社同じですが、それぞれ提案内容が異なることもあります。
オーナーにとって、塗装工事は「ローコストかつハイクオリティー」である事が大原則ですよね。いくら仕上がりが良くてもマージンがたっぷりと上乗せされた工事費用は収益を圧迫しかねないですし、安さだけで選んで手抜き工事をされてしまっては元も子もありません。
しかし、ここで注意した方がいいことは一時的にコストが高く見えたとしても長い目でみればローコストになることもあるわけです。
例えば、同じ外壁塗装工事でA社からは100万円、B社からは300万円の見積りがあったとします。A社の100万円の工事は安いけれど、実は5年しか持たない塗料を使っています。B社の300万円の工事は高いけれど、15~20年と長持ちする塗料を使っています。
みなさんならどちらを選びますか?
どのバランスが良いのかしっかりと見極めるには、必ず複数社の見積りを取って、金額だけではなく内容の比較もしっかりすることが重要です。そのためにも事前にこちらの要望はしっかりと伝えて、それに合った提案を受けた方が良いでしょう。額面だけでは分からない隠されたサプライズがあるかもしれません。
現在は8棟の物件を保有しながらも、手間を惜しまずに対応されている安藤さん。そういった努力が投資拡大のヒケツなのかもしれません。皆さんも見積りを取る際は参考にしてみてはいかがでしょうか?