不動産投資専門のQ&Aサービス「楽待相談室」には、不動産投資に関する質問が日々寄せられ、ベテラン投資家や専門家の方々が回答しています。今回は、その中から「外壁塗装の見積りとタイミング」に関する注目のQ&Aを紹介します。ぜひ参考にしていただき、外壁塗装をいつ業者に依頼するかの検討にお役立てください!
Q.塗装工事のタイミングは?
車の移動で2時間かかる隣県で、初めてのアパートを購入します。契約前です。
仲介会社から外壁・屋根塗装をした方が良いと言われています。
買付時に貰った見積書があまりに漠然としているので、地元の専門塗装業者に見てもらったのですが、「必要な項目が抜けている。塗装の前に高圧洗浄する必要がある」と言われました。仲介会社に「貰った見積りを詳細にしてほしい、高圧洗浄・工程別の写真など内容がわかるようにしてほしい」と伝えたところ、「見積書を細かくすると高くなりますが、それでも良いですか。細かいことまで書かない業者なんです。確認したら高圧洗浄もしますし、工程別の写真も撮ります」とのこと。
本来なら材料のグレード、予想数量、工程を見積もるのではないかと思います。
チョーキングも出ているので恐らくやらないといけないだろうとは思っていますが、購入したらすぐにした方が良いのでしょうか。賃料を得てからでも良いかと思っていましたが、物価が上がっているので早めの方が良さそうにも思えます。どのタイミングでやるのが良いのでしょう?
質問を投稿すると先輩大家や専門家からの回答が続々と! 果たしてどんなアドバイスが寄せられたのでしょうか…。
回答

北国の大家 さん
仲介会社からのインプットは「外壁、屋根塗装をした方が良い」だけでOKです。実際にやるかやらないかは経営者である貴方の判断です。楽待などの一括査定サイトで相見積もりを取るのも有効な方法です。
(※「一式」としか書かない業者も居たりと色々なので、一口には言えません)
幾つかの業者と打ち合わせすると、塗装の工程などはすぐに解るでしょう。まずは、塗装や屋上防水の修繕の「必要性の検討」を行います。
前回の工事(修繕)からの期間や保証内容の確認を行い、現物を見てあなたが判断します。なるべく先延ばしにしようとする方は多いですが、経験則なのでアドバイスしにくい分野です。この方々(先延ばし派)の着眼点は実際の被害がない事で、想定する被害の多くは漏水です。入居者の生活に影響しなければ良いといった感じです。積極的に建物をピカピカにして維持するか、漏水などの問題が起こってから対処するかなどは、経営者(投資家)の専権事項で、投資手法でもあります。
外壁屋上は見積り幅が最大2倍になることも珍しくありません。同じ工事でも、A業者は200万円、B業者は400万円など。原因は中抜き、下請け、施工法、足場の保有者、塗装メーカーの仕切り価格、アフター(保証)、施工時期などがキーワードです。
仲介の意見は極論を言うと聞き流しても良いです。貴方が決意する場面です。
頑張ってください!
まず、外壁・屋根塗装するかしないかは相談者様の経営判断になります。
過去の話ですが、築11年のアパート(2/6空室)を12月に購入しました。
翌年3月繁忙期に退去1・入居1で空室が2のままだったため、これは見栄えが大事と(中はきれいにリフォームしましたが募集反応に勢いがない)5月に外壁屋根塗装したところ、即満室になりました。
この経験から、中古物件購入時に空室が多い時は、購入と同時に屋根や外壁塗装・空き部屋リフォームします。(満室物件は機能に問題がなければ大規模修繕は先延ばし)
2棟目、3棟目はその分も含めて利回り計算をして購入金額を決め、以下のような結果になりました。
【5/6空室物件】
・2室すぐ決まる
・翌年繁忙期に2室退去3室入居(1室短期退去があった)で2/6空室
・6、7月に1室ずつ申込になり、最終1年以内で満室
【11/18空室物件】
・外壁屋根塗装後2室入居
・学生さんの学部移動のため翌年4月予約を取り、9月に4室、10月に2室、11月に2室で予約満室
ということで、空室があれば(資金の余裕もあれば)外壁、屋根塗装は募集にもポイントが高いです。
初めてであれば、何社かに見積もってもらうとある程度相場が掴めると思います。(見積り代は無料の会社に依頼する)
細部まで記載されている見積りをもらうと良いと思います。
◇
今回は外壁塗装の見積りとタイミングに関するお悩みでした。
塗装をいつ実行するかは投資家の判断に委ねられますが、適切な判断のためには詳細な見積りや正しい相場観が必要になります。まずは複数会社に見積もり依頼できるサービスを使って、塗装にかかる費用の相場を確認してみませんか?